センター概要

センター所長 ご挨拶

健康科学イノベーションセンター

センター所長 岡崎 和伸

私たちのセンターは、単に大学・研究機関からの健康科学に関する研究成果を披露・発信する場として活動展開するのではなく、「みんなで“拓く”健康科学イノベーションの“ベースキャンプ”」をスローガンに、産・学・官・医・消費者が一緒に連携できる健康科学推進拠点を創ることを目標にしています。

多くの人が行き交う“うめきた”地区に立地するグランフロント大阪・ナレッジキャピタル内に、2013年夏、大阪市立大学の新しいセンターとして開設されて以来、健康維持・先制医療への先進的取り組み(健康科学研究)に関する発信に加え、簡易疲労測定機能を用いたパイロットプロジェクト“健康見守り隊”の実施や、他大学・研究機関(学学連携)、企業(産学連携)、さらには、医療機関等との連携を通じた健康科学領域の新たな成果や製品・サービスの創出等を進めて来ました。

渡辺恭良前センター所長より、2018年度からセンター所長を引き継ぎました。私はこれまで、スポーツ科学・健康科学をベースとし、“トップアスリートの競技パフォーマンス向上”に関して、あるいは、“健康寿命の延伸・アクティブヘルスライフのための身体活動・運動・栄養”に関して、科学的根拠に基づいた効果的な方法(Evidence-Based Approach)を提示する研究を推進して来ました。新しい「健康科学イノベーションセンター(CHSI)」では、これまでの疲労・抗疲労の医学・科学を中軸とした、より身近な“健康・健康科学”領域のイノベーション創出に加えて、スポーツ科学・健康科学を中軸とした、より“アクティブな健康づくり”領域のイノベーション創出を体感していただける場として活動して行きます。ご指導・ご助言・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

事業の狙い・目的

産学連携
抗疲労研究を中⼼とした、健康維持・先制医療への先進的取り組み(健康科学研究)を発信し、他大学、研究機関(学学連携)や企業等(産学連携)との連携を通じ、新たな製品・サービスを創出します。
地域貢献
健康科学研究に係るセミナー開催等、各種イベントの開催を通じて、健康科学研究の最先端を広く市民に理解していただきます
人材育成
健康科学研究に関わる若⼿研究者の育成、産学連携等を促進するコーディネーター等⾼度専門人材の育成を⾏います

<具体的な事業内容>
・簡易疲労測定機能を用いたパイロットスタディの実施
(共同研究希望企業との人を対象としたスタディを含む)
・健康科学推進/増進ネットワークの構築支援

基本コンセプト

みんなで拓く健康科学イノベーションのベースキャンプ!〜産-官-学-医-消(費者)が連携できる健康科学推進拠点を⼀緒に創ります〜

多くの⼈々が⾏き交う”うめきた”地区に⽴地するグランフロント大阪・ナレッジキャピタル内に開設された大阪公立大学・健康科学イノベーションセンター(CHSI)では、単に大学・研究機関からの健康科学に関する研究成果を披露・発信する場として運⽤するのではなく・・・

  1. 企業・起業者、⾏政者、研究者、アイデア発信者、コーディネーターに加えて、消費者や⼀般の市⺠の協働・協同参加で、私たちの健康を維持・増進する仕組みを推進し、
  2. 健康に良い製品・サービス・しくみ・環境を築くために、自ら開発・実証試験に参加し、評価する眼⼒と最先端の正しい知識を持てる場所を提供し、
  3. 我が国の科学技術⽴国を益々進展させ、健康科学産業・ビジネスを日本の根幹産業に育てる契機を産み出し、
  4. 将来を担う⼦供達・若者達に、自身と日本が心身ともに健やかに暮らせる国として、自分たちも自ら参加する意欲を高める機会を提供し、

「産-官-学-医-消(費者)」みんなが、集い、連携する推進拠点を創成します。

大阪公立大学における「健康科学」の位置づけ

position
大阪公立大学では健康科学に関する種々の研究が行われており、医学研究科では「疲労」をターゲットとした研究が盛んに行われてきました。
疲労は発熱や痛みとともに、様々な病気の前兆かつ万病の元であり、予知医療の中核と位置づけられていますが、疲労に関する科学的・医学的研究はこれまで行われてきませんでした。
最近では、生活習慣病をはじめとする疾患の予防医療・予知医療の発展とともに、このような前病状態についていかに対処するかという気運が高まり、「疲労の科学」が注目を集めています。

健康科学分野でのイノベーション創出


健康科学分野でのイノベーション創出